保育士の職場見学のポイント|見学時の注意点とマナーも解説
保育士の職場見学で見るべきポイント
就職・転職の際に職場見学できるチャンスがあるなら必ずしておきましょう。
ここでは保育士の職場見学でのポイントとマナーをご紹介します。
保育士の子供への接し方
働くうえで保育士の仕事ぶりや保育に対する姿勢は確認しておきたい所です。
子どもへの接し方など以下のポイントを押さえて職場見学の際に確認しましょう。
- 子どもの名前を呼び捨てにしていないか
- 子どもの話を聞くときにしゃがむなどして視線を合わしているか
- 子どもの手や腕を引っ張るなど、乱暴な接し方をしていないか
- ケンカをしたり、泣いていたり、一人でいる子どもを放置してはいないか
- 子どもの背中から肌着が出ている、鼻水が垂れたまま、など身だしなみが乱れていないか
- 複数担任であるか、その場合は子どもの様子に応じて連携をとっているか
- 私語をしていないか
保育士や職員による見学者への接し方や態度よりも、子どもへの接し方に本来の保育や仕事への姿勢が見えるはずです。見学者がいるのに子どもに対する乱暴な態度があれば、日常化している悪い面と判断してよいでしょう。
乱暴とまでは言えなくても、保育士と子どもとの関りが友達関係のような関わり方だったり、名前を呼び捨てにしていたりという様子も普段の保育士への姿勢に不安があります。
子ども同士がけんかしている、独りぼっちで過ごしている、活動の流れに乗れず放置されている子どもがいるなど、目の行き届いていない状況があるのも問題です。
保育方針が自分に合っているか
可能であれば、園だよりや年間保育計画票などを見せていただきましょう。
保育目標や目指している子どもの姿や保育理念がどのようなものか確認しましょう。自分の保育に対する考え方とかけ離れている場合は、就職してから辛くなってしまう可能性もあります。
見学園の公式ホームページなどを閲覧し、事前に保育目標や保育方針などの情報収集をしておくと良いかもしれません。
自分の保育観に関して質問される可能性もあります。どんな保育をしたいか、どのようなことが得意か、すぐ具体的に答えられるように用意しておきましょう。
保育士同士の人間関係は良さそうか
保育士経験があるのなら、保育士同士やりとりを見るだけで人間関係がなんとなくわかるかもしれません。
若い保育士がびくびく・おどおどしている、保育士同士が話すときにあまり笑顔がない、経験年数のある保育士の口調が厳しいなど、ちょっとした様子から感じられるはずです。保育士同士のかかわりや会話もよく観察しておきましょう。
設備やおもちゃが揃っているか
保育室や保育設備、おもちゃやお昼寝の布団などもチェックしましょう。古くても手入れが行き届いていたり、リニューアルしたりと改善をしているようなら問題はないです。
おもちゃの数が極端に少ない、ボロボロで不衛生なおもちゃを使っている、片付けが乱雑な場合などは注意しましょう。
トイレや手洗い場、ロッカーや子どもの使用する机やいす、ピアノなどもどのようなものを使っているのか観察しておきましょう。保育園の経営状態や、今後勤務することになったときの保育の仕方などにもつながっていきます。
飾られている制作物
季節の制作物が壁に飾られていることが多いかと思います。全員が同じような完成作品になっていないか、あまりにも上手すぎないか、キャラクターを多用しているなどの様子がないかも確認しましょう。
いつまでも季節外れの物を貼りっぱなしにしていたり、掲示物が外れていても治すことなくそのままになっていることがないかもチェックします。
保育士経験があるのなら、子どもの制作したものを見れば保育の充実度や手抜き感がわかります。大切な子どもの作品が外れていても気にしない、直さないというのは仕事に対する姿勢が分かるのではないでしょうか。
保育士の年齢層や男女比
年齢層が若く経験の少ない保育士が多いのなら、なんらかの理由で長く続かなく退職者がことが考えられます。年配の保育士ばかりなら、若い保育士が続かない理由があるのかもしれません。
年齢層は若い保育士から経験のある保育士まで、まんべんなく勤務していることが理想です。
男性が多い、女性ばかりである、という点も確認しておきましょう。
保育士の職場見学で質問するときの注意点
職場見学では、保育園側の職員と面談や会話をすることあり質問できることもあります。
ここでは質問をする際の注意点をご紹介します。
給料に関する質問はしない
ハローワークや転職エージェントなどを通して職場見学をしているのなら、大体の給料や待遇については把握していることでしょう。
給料や待遇についての質問をすることで報酬優先で転職先を決めるかのように受け取られてしまう可能性もあります。給料に関する質問は積極的にしない方が良いでしょう。
他の保育園と比較するような質問は避ける
他の保育園の方針や保育内容を例に出しながら、比較した質問をするのは避けましょう。
例えば「これまで勤務していた保育園では毎日戸外遊びを取り入れていました。こちらでは外遊びはしないのでしょうか?」といった質問は、相手を困らせ印象も良くありません。
その保育園の特色や大切にしていることや良い所を伝えながら質問につなげていきましょう。
質問数は残り時間を考慮
職場見学は忙しい日常保育や業務の時間を割いて行ってくれていることがほとんどです。
職場見学の時間や園側の状況を考慮し、聞きたいことがたくさんあっても臨機応変に考えながら質問をしましょう。
保育士の職場見学時のマナー
職場見学時のマナーを守ることは保育士だからと言う訳ではなく社会人として当然のことです。
ここでは職場見学時のマナーについて再確認してみましょう。
予約の電話をするときは13時~15時が理想
職場見学をしたいときは、事前に予約の連絡をしましょう。
保育園の場合は、13時から15時を午睡の時間に充てていることが多いです。できるだけ職員の方々の保育の邪魔をしないように考えて連絡をしましょう。
服装はスーツが基本
保育園へ職場見学に行くときの服装は面接などに着用するスーツが基本です。実際に保育をするわけではないので、私服は避けましょう。
スーツを着ていくことできちんとした印象が伝わります。職場見学へ行くときは、こちらも観察されていると思い服装は整えて伺いましょう。
上履きまたはスリッパを持参する
職場見学時には先方の手間にならないよう、上履きまたはスリッパ・筆記用具・メモ帳を持参しましょう。
特にスリッパは忘れがちです。保育園のスリッパを借りることのないよう用意しておきましょう。
職場見学後はお礼状を
職場見学が終わったら数日の間にお礼状を書き送りましょう。
忙しい保育の時間を割いて時間を作ってくださったこと、一緒に見て回ってくださったこと、質問に答えてくださったこと、保育園を見学して感じた魅力などを書きましょう。
お礼状を送るだけで、先方が持つ印象がかなり変わるはずです。忘れずに送るようにしましょう。
まとめ
職場見学では自分の確認したいポイントを押さえつつ、自分も保育園側に見られていることを意識しましょう。
自分に合う保育園が見つかることを心から願っています。
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