園長との人間関係に悩む保育士が取れる行動は5つ|よくあるお悩み理由も解説
保育士と園長の人間関係に関するお悩み内容を解説
人間関係の悪化は、保育士として働く上で最も解決しておきたい問題の一つと言えます。
実際に、保育士が園長先生や施設責任者とどのようなことで悩んでいるのか紹介していきます。
パワハラを受けることがある
保育士として働いている人は、誰しも自分の保育観をお持ちではないでしょうか。
自分の理想とする保育の実現のために職員と協力しながら、日々努力していると思います。
しかし、園長先生との人間関係が良好でないと、事あるごとに保育への指摘をされることも少なくありません。中にはケアレスミスであっても、大変なミスをしたかのように他の職員の前で怒るなどパワハラをする人がいるのも事実です。
保育園という閉鎖された空間では、他の職員に相談することも難しいと感じることもあるでしょう。
パワハラかどうか自分だけでは判断することができず、退職や転職をしてから初めてパワハラだったと気が付く人もいます。
園長の保育方針と自分の考えが合わない
保育園によっては、異動により園長先生や施設責任者が変わることがあります。
異動してきた園長先生との折り合いがつかず、やりづらさを感じてしまうことも少なくありません。
園長先生によっては、保育園を一つのビジネスと捉え、子どものことよりも保育園の運営に力を入れる人もいます。子どもたちのことを一番に考える保育士との間に意見の相違が生まれ、園長先生との考え方の違いに悩んでしまう人もいるでしょう。
園長先生が変わったことにより、保育園の保育方針が変わってしまうケースもあります。入職した時と保育方針が変わってしまうことで、自分の理想とする保育を行うことに限界を感じてしまうこともあるでしょう。
園長が報告・連絡・相談をしてくれない
報告・連絡・相談は、子どもたちの情報共有や保育活動の共有など円滑な業務を行う上でとても大切なものになります。
わざと報告・連絡・相談をしない園長先生もいます。同じクラスで働く職員の急なお休みを教えてもらえなかったりと保育活動に影響の出てしまうケースも少なくありません。
体調不良の時に園長先生に休みの連絡を入れていたにも関わらず、他の職員に伝達されないで無断欠勤のような扱いになってしまった人もいます。
園長先生が報告・連絡・相談をしないことで、職員同士の情報共有や保育活動がうまくいかなくなり、働きづらさに思い悩んでしまいます。
仕事を依頼されたら断りづらい(仕事が増えてしまう)
保育士の仕事は、保育活動から事務まで多岐に渡ります。
その中で、園長先生や施設責任者に別の仕事を頼まれることも多いのではないでしょうか。職員同士であれば、自分の業務状況を伝えて断ることもできますが、園長先生に頼まれて断れる人は少ないと思います。
仕事を引き受けてしまい、自分では処理しきれない仕事量になってしまったり、残業することになってしまったなんて経験もあるのではないでしょうか。
勤務時間内では片付けることができない、頼まれたら断りづらい、と分かっていながら仕事を頼んでくる場合もあります。
自分の裁量を超えた仕事を続けることで、心身共に疲れてしまい、保育士として働くことに辛さを感じてしまうでしょう。
保育士が園長先生との人間関係をよくする方法
保育士が園長先生と良好な信頼関係を築くにはどうすればよいのでしょうか。
5つのポイントにまとめて紹介していきます。
同僚や先輩に相談する
どうすればいいか悩んだ時に、まずは信頼できる同僚や先輩に相談してみましょう。
園の状況や雰囲気、園長先生の性格などを知っているため、親身に相談にのってくれるはずです。
相談をすることで、同じようにパワハラを受けたことがある、という職員が見つかるかもしれません。同じ境遇の仲間を作り、対策を練ることもパワハラをされないようにする方法の一つです。
相談に乗ってもらった時には、普段園長先生へどういった関わり方をしているのか聞きましょう。他の人の関わり方を知ることで、普段とは違った角度から園長先生と関わることができます。
様々な人の意見を聞いて、日々の言動に取り入れながら、園長先生との信頼関係を築けるように努めましょう。
自分から積極的に挨拶する
園長先生に距離を感じて挨拶がしづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。信頼関係を築けていない場合には、挨拶することが難しい場合もあると思います。
挨拶は一番簡単にできるコミュニケーションのひとつです。挨拶をしづらい雰囲気でも勇気を出して、笑顔で挨拶をしてみましょう。毎日続けることで、少しずつ園長先生との信頼関係を築いていくことができるでしょう。
挨拶をされて嫌な気持ちになる人はいません。「明るく」「笑顔で」「元気よく」「積極的に」この4つを心掛けて挨拶をしてみましょう。
園長と適度な距離を取るようにする
小規模園や家族経営の園であれば、園長先生との距離感も近いですよね。距離感の近さゆえに意見の衝突やちょっとしたすれ違いなどで人間関係が悪くなることがあります。
人間関係が悪化してしまうと、保育園での居場所がなくなってしまったり退職に繋がりかねないため注意が必要です。
親しみやすい園長先生であっても、適切な距離感を保つように意識しましょう。
園長の意見を否定しない
園長先生や施設責任者は、施設運営をする上で様々な角度から保育園を見ています。運営を重視する園長先生の場合、保育士とは意見が異なることも少なくありません。
現場に合わない指示をされた時など、不信感を持つ場合もあるかもしれません。しかし、保育士がより良く働けるように業務内容や保育活動の変更を指示している場合もあります。
園長先生の意見に納得できないことがあっても、否定はせずに一度受け入れてみましょう。
すぐには納得できなくても、保育士として経験を積んだり、時間が経つにつれて分かってくることもあります。。
怒られたら「改善します」「気を付けます」と返答する
仕事でミスをしてしまうことはありませんか。ミスをした時に注意を受けると「自分はなんてダメなんだ・・・」と思うのではないでしょうか。
園長先生からミスの注意を受けた時には、落ち込んでやる気がなくなってしまう人もいるかもしれません。
責任感のある人であれば、ミスを挽回しようと頑張って自分を追い詰めてしまう場合もあります。反省は必要ですが、必要以上に落ち込まないようにすることも大切です。
園長先生には、今後同じことをくり返さないようにしている姿勢を見せるために「改善します」「気を付けます」といった言葉で伝えましょう。
失敗やミスは誰もが経験することです。同じミスをくり返さないように意識するとともに、落ち込みすぎないように気持ちを切り替えることも大切です。
保育士が園長からパワハラ・ハラスメントを受けたときの対処方法
園長先生からパワハラやハラスメントを受けた場合に、どうすればいいのでしょうか。
ここでは具体的な3つのポイントを踏まえ、対処方法を紹介していきます。
「されたこと」の証拠は必ず残しておく
人間関係が悪化し過ぎると、何をしても改善が見込めないこともあります。良くしようと行動した事が原因で、パワハラ等がエスカレートする可能性もあります。
改善が見込めない場合には、実際に受けたパワハラの証拠を残しておきましょう。
ノートに詳しい内容を記載しておくことはパワハラの証拠になります。記録を残す際は「いつ」「どこで」「誰に」「言われたこと(されたこと)」「どう思ったか」を意識して書きましょう。
録音も身を守ることにつながるので有効です。
園長先生と話をする際にICレコーダーや携帯電話の録音機能を使い、音声で記録を残しておきましょう。音声として残しておくことで、仮に裁判になった場合にも有効な証拠となります。
外部の機関に訴える
職員の働きやすさを意識して、カウンセリング制度を設けている保育園もあります。
サポート体制がしっかりとしている保育園であれば、上層部に相談することもパワハラへの対策となるでしょう。
事情を説明することで近隣の園に異動をさせてもらえたり、園長先生に対して注意が行われたりと、今までよりも働きやすくなる可能性があります。
また、外部の人に仲介に入ってもらい、パワハラを指摘してもらうことで環境が変わる場合もあります。労働基準監督署に併設している総合労働相談コーナーでは、パワハラへの対応を行っています。
保育園の内部だけで解決が見込めない場合は、外部の専門機関を通して解決する方法を見つけましょう。
転職する
対処方法を試してみても改善が見込めない場合は、転職することも考えましょう。
辛い環境の中で働き続けることで、心身の不調につながってしまうこともあります。自分を守るためにも辛い時には、一度職場から離れる勇気も必要です。
職員へのケアが手厚い保育園やパワハラやセクハラなどに厳しくなっている保育園も多くあります。
転職サイトで他の保育園のことを調べたり、実際に見学に行くことなど自分に合った保育園を探すことも環境を変える一つの方法です。
弊サイト「ほいく人財」は相談ベースからの転職サポートを実施しています。人間関係のお悩みも相談可能ですので、今の職場環境に違和感を感じてる方はお気軽に相談ください。
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まとめ: 悩み・問題を根本的に解決するには
人間関係のお悩みを根本解決する手段は以下の3つになります。
- 良くなるまで我慢する
- 自分が成長する
- 転職する
「良くなるまで我慢する」のは解決時期が見えない解決方法です。環境や流れに委ねていますので不確定要素が高いですね。もしかしたらずっと我慢しなくてはいけないかもしれません。
「自分が成長する」ことで周りが気にならなくなったり、「あの人に注意されてた意味がやっと分かった」と気づくことがあります。ただ、スキルや人格の成長は時間がかかります。今時点の解決には繋がりません。
「転職する」ことは”逃げ”とも捕らえられて、ネガティブなイメージを持つ人は少なくありません。ただ、ご自身に合った職場環境は必ず存在しますし、環境のせいで前向きに仕事ができないのは勿体ないことです。
より世の中の役に立つためにも、職場を変えることは良い選択であると思います。
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