2025年から保育業界が変わる?目指すは「選ばれる保育園」
「保育所の利用児童数のピークは令和7年となる見込み」、これは令和3年5月に厚生労働省より公開された資料に記されています。
かねてより少子高齢化が叫ばれていますが、今後、より子供の数は減っていくとされ、それに反して増えていく保育所などの数を比較すると、2025年ごろより需給バランスが逆転すると見込まれています。
興味深いのは、厚生労働省が公式に保育のピークアウトに言及するのは初めてという点です。
保育所の数は安倍政権の政策により増加しましたが、上記の点から見て今後は競争市場になっていくことが予想されます。
では、競争で生き残るために、どうすればよいのでしょうか?
そのヒントを、解説していきます。
子供や保護者から選ばれる保育園3つのポイント
子供を入園させたい、通わせたいと保護者が思うポイントは大きく分けて3つあります。
- 保育園との連携・連絡の取りやすさ
- 子供たちの成長を実感できる
- 質の高い保育
例えば、SNSやスマホアプリなど駆使して保護者と保育所が連絡を取り合うことができたり、事前の園内見学を、オンラインで行えるように環境を作ったりするのも必要でしょう。
また、子供たちの成長を保護者が実感できるプログラムを作り、保育の質を高めるために、現場のマネジメントを見直すのも大切です。
これは、ほんの一例に過ぎませんが、こういったポイントを満たしておかなければ、今後保育所の運営が厳しくなる可能性は否定できません。
今までは、子供の数が多く、積極的に子供たちを入園させようと取り組んではこなかった法人も多いかもしれません。ですが、今後は上記のようなポイントが求められてくるでしょう。
学生や求職者から選ばれる保育園3つのポイント
保育者の確保や採用について説明します。
- 採用専用サイトの作成
- SNS運営
- 体験保育の実施
などが挙げられます。
SNS上で若い層に対してアプローチすれば、より採用の幅は広がるでしょう。
また、採用サイトについても、新卒と中途採用で分けて作成するのも手です。
体験保育を実施したのちに、積極的かつ綿密なフォローをすれば、安心感を与えられます。
採用にはスピード感が求められますので、迅速かつていねいな対応を心がければ、より信頼を得られるはずです。
保育園全体の質を高める方法
保育園の質を全体的に高める方法として、3つ挙げてみます。
- 職員の定着
- 子供と保護者への安心感
- 保育園への信頼
職員の定着に必要なのは、就業規則をより明確なものにすることや、職員が安定したメンタルを保てる制度を作ることが挙げられます。性格把握診断の実施や、メンター制度の導入を検討してみましょう。
子供と保護者に安心感を持ってもらうために、個別面談を行うのもよいでしょう。そのとき、一人一人の状況に寄り添ったものにしていくこと、内容によっては行政の支援が得られるよう促す必要もあるでしょう。
どんなお子様でも安心して生活できるように、前向きな面談を心がけましょう。
保育園への信頼を高めるためには、運営や経営理念を明確にするとよいでしょう。職員や保護者に向けた説明会を開いたり、保護者からの意見をアンケートで募ったりすることも必要になりそうです。
これからの保育園は、量より質を重視した運営と環境作りを、意識していきましょう。
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